外壁塗装の弾性塗料について
奈良県の香芝市・葛城市・北葛城郡・大和高田市・生駒郡のみなさん、こんにちは!
宜しくお願いします。
今回は外壁塗装で使用される弾性塗料について一緒に見ていきましょう。
1.弾性塗料の定義
弾性塗料とは弾性力が高く柔らかい塗料です。
また、微弾性塗料は同じく柔らかくやや弾力性を持つ塗料のことを言います。
しかし微弾性塗料は塗料のグレードによりますが弾性が数年でなくなり、最終的に塗膜がカチカチになってしまいます。
塗膜がカチカチになってしまうと弾性塗料の意味がないので注意するべき点です。
弾性塗料は他の塗料より少し伸び率が良い塗料なので明確な基準はありません。
弾性がない塗料より少し伸びるくらいと考えておけば良いと思います。
<弾性塗料のメリット>
弾性塗料のメリットを活かすためには外壁の種類や外壁の種類ごとに発生しやすい劣化症状を知る必要があります。
外壁材がモルタル壁の場合には弾性塗料を使用する必要があり、弾性塗料がひび割れになぜ適しているのかなど知る必要があります。
弾性塗料はひび割れに強い
弾性とは外力によって変形したものがその外力が除かれた時、もとの形に戻ろうとする性質です。
ゴム製品をイメージすると分かりやすいと思います。
塗料での弾性とはひび割れが発生しそうになっている外壁の動きと同じように動くことを指します。
日々の湿度や太陽光の熱などで伸縮したり地震や強風などで揺れたり動いたりして動いています。
外壁が動いた時、その動きに塗料がついて行けないと塗膜が破れてひび割れが発生します。
しかし、外壁が動いても柔らかい弾性塗料は塗膜自体が伸び縮みするのでひび割れが起きにくいです。
防水性も高くなる
非常に作業性が良い弾性塗料は外壁にしっかり密着するのでその塗膜が建物の防水性能を高めます。
また、弾性塗料を施工時に分厚く塗りますので塗膜が形成した時は分厚い防水層となり水が外壁に当たりにくくなります。
さらに追従性が高くモルタル外壁からひび割れを防ぐことができてひび割れから発生する雨水の浸水も防ぐため、色々な面で高い防水効果を持つ塗料と言えるでしょう。
モルタル外壁の劣化を防ぐ
モルタル壁は外壁材の中でも非常にひび割れを起こしやすい種類の外壁になります。
塗料の中でも耐候性の高いフッ素塗料に関してもモルタル壁のひび割れを防ぐのは困難です。
耐用年数が約20年持つフッ素塗料で塗装を行ったとしてもひび割れが数年後発生してしまうと高い工事費用をせっかくかけた意味がなくなってしまいます。
このようなことから弾性塗料をひび割れが発生しやすいモルタル外壁には使用することがすすめられています。
また、モルタル外壁は雨水などの水分を吸収しやすく吸水性が強いので防水性能が高い弾性塗料が向いています。
<弾性塗料のデメリット>
デメリットという点は弾性塗料は耐用年数がものが多いということです。
弾性硬化剤をフッ素塗料に混ぜて使用することも可能ですが、通常のフッ素塗料に比べると耐用年数は落ちます。
そのため、ひび割れ防止を最優先にして弾性塗料使用するか他の耐用年数が高い塗料を使用するかは建物の劣化状態や外壁材の種類に応じて見極める必要があります。
耐用年数を高くする施工方法がある
弾性塗料で耐用年数を高める方法もあります。
ですが弾性塗料は分厚く塗装する塗料です。
塗膜が薄くなることで弾性の効果を発揮でなくなるのでひび割れが起きます。
耐用年数を高めるには施工時に塗料を何層も塗装する必要があります。
時間と手間がかかるのでそれなりに費用が発生します。
2.窯業系サイディングボードに弾性塗料の使用は不可
<弾性塗料は窯業系サイディングボードの熱が弾性塗料を劣化させる>
断熱材が含まれているサイディングボードは夏場は太陽光の熱でサイディングボードが約80℃近くなります。
高温になることで弾性塗料を外壁の表面に塗装を行ったことにより柔らかくなりすぎてしまい塗膜の膨れなどが発生してしまいます。
外壁に膨れが発生すると泡のように丸いブクブクが発生します。
見た目も気持ち悪い状態になります。
また、塗膜の膨れが発生している部分は外壁と塗膜が密着していませんので塗膜が剥がれたり破れたりします。
<サイディングボードはひび割れ防止が不要>
サイディングボードはひび割れが発生しにくい外壁材なので弾性塗料を使用してもメリットはありません。
ゴム質のコーキング材がサイディング目地には充填されています。
揺れや衝撃が建物に加わっても目地が割れを防ごうとします。
ですので弾性塗料で保護することは不要です。
奈良で外壁塗装・屋根塗装をご検討の際はお気軽にヨネヤまでお問い合わせください!!
スタッフ一同お待ちしております!!