屋根・外壁塗装のトラブル原因と予防策 前編
奈良県の香芝市のみなさん、こんにちは!
本日も宜しくお願い致します。
外壁塗装のトラブル原因と予防策ということで、外壁塗装のトラブルと予防策、屋根のトラブルと予防策、外壁塗装・屋根塗装で共通したトラブルと予防策について書きました。
今回は屋根・外壁塗装でよくあるトラブルについて一緒に見ていきましょう。
外壁塗装のトラブルと予防策
【コーキングがすぐに劣化する】
コーキング材にはやわらかくする性質の成分が入っています。それが可塑剤です。
可塑剤や着色剤などが接着している方へ移動することがあり、接着面に色がついたりべたついたり汚れを付着させます。
(予防策)
コーキング剤にはブリードとノンブリードと言われる2タイプがあり、ノンブリードタイプは可塑剤が含まれていないものになります。
外壁塗装でコーキングを行う場合はノンブリードタイプのものを使用してもらうようにしてください。
この違いが分からない業者もいるので、見積り時に必ずどちらのタイプか確認しておくことで未然にトラブルを防げます。
【弾性塗料を窯業系サイディングに塗ると劣化の原因に】
サイディング外壁で断熱性の素材が組み込まれている窯業系サイディングボードがあり、そのサイディングボードは耐熱性に優れています。
しかし、弾性塗料でそのサイディングボードを塗り替えてしまうと蓄熱してしまい通気性がとれなくなるので塗膜が伸びて風船のように膨らんでしまい、結果的に塗膜の剥がれが発生してしまいます。
(予防策)
知識がある塗装業者であれば大丈夫ですが、断熱性があるサイディングボードには弾性塗料は使用しないようにご確認ください。
【塗装がつきにくいサイディングに塗装してしまう】
新築時サイディングボードに光触媒や無機、フッ素などが塗装されているものが売られています。
これらの塗料は非常に強い塗料なので、通常、塗装を行っても塗料が密着せずに剥がれてしまう原因にもなります。
次の塗料が塗れるようにするためにしっかりと前の塗料を落として新たな塗料を塗装する必要があります。
(予防策)
まずはお家の外壁は何の塗料を使用されているのかをご自身で調べておくことが重要です。
その他、外壁塗装専門店など外壁材に詳しい業者に塗装を行ってもらうことをおすすめします。
屋根のトラブルと予防策
【縁切りがされていないために雨漏りが発生】
コロニアル屋根などスレート屋根の塗装をした場合、縁切りといわれる屋根材と屋根材を塗料が埋めてしまったものを道具を使用して取らないと結果的に雨漏りが発生しやすくなります。
縁切りは作業に手間も時間もかかりますので人件費も高くなります。
そのため縁切りを行わないまま塗装工事を完了させてしまう業者もあります。
(予防策)
まず縁切りが見積りの項目に入っているかをご確認ください。
現在ではタスペーサーと言われる屋根材と屋根材の間に設置して隙間を作る道具で縁切りする方法もあり、かなり普及しています。
ご自身で縁切りがされたか確認するのが一番簡単ですが屋根の上は高所で非常に危険です。
そのため、塗装業者に縁切りをした部分の画像を見せてもらい、きちんと縁切りが行われているかご確認ください。
【雨漏りの特定がされないまま塗装】
雨漏りの原因は単純に屋根が壊れたという原因ではなく、複雑な状況が絡み合い結果的に雨漏りになっているケースが多くあります。
雨漏りを修理したくて塗装を依頼したのに雨漏りが一向に直らず、雨漏りが都度発生することで毎回追加料金が発生し、トラブルになることもあります。
(予防策)
雨漏りの原因特定にはきちんとした調査が必要です。調査方法には散水調査や赤外線カメラを用いて行うのが一般的です。
雨漏り原因の特定を行わず塗装を行った場合、結局は雨漏りが直らないままになりますので塗装だけを行っても雨漏り修繕にはなりません。
必ず雨漏りの原因を特定したうえで塗装を行ってもらってください。
外壁塗装・屋根塗装で共通したトラブルと予防策
塗装業者の中には自社で独自に開発した塗料で30年持ちます。など言葉巧みに独自性や高機能性を強調し契約を取ろうとする業者がいます。
その塗料をよく確認してみたところ、どこでも買えるメーカーの塗料缶にシールだけ貼り替えて自社の商品にしていたり塗料を混ぜただけの劣化品がほとんどです。
(予防策)
塗料を自社で開発するにはかなりの資金力と開発力が必要になります。
普通の地域業者がそのような資金力があるはずがありません。
また、地域業者は数をこなしているのでそこまで力を注げられないのが現実です。
オリジナル塗料と言ってきた場合は疑ってもらいそのような業者は敬遠されることをおすすめします。
【一式やパック販売の塗装】
外壁塗装が今なら特別価格丸ごと80万円や屋根修理一式今なら40万円などの宣伝広告などを見られたことはないでしょうか。
これらのパック売りと呼ばれるものは本来必要ない部分の費用が入っていたり、逆に必要な部分が抜けていたりすることがあります。
このような売り方をする業者はご自身が希望する塗装になりません。
【下地処理が不完全なまま塗装】
クラックなどのひび割れの補修やケレン作業など中途半端に行って塗装を行うとすぐに塗装が剥がれる原因になります。
(予防策)
塗装を行う前の下地処理をしっかりにできるかが美しい塗装になる方法でもあります。
【高圧洗浄がしっかりされないまま塗装】
外壁も屋根も以前塗装された汚れやカビコケなどきちんと落としてから塗装を行います。
洗浄は高圧洗浄が行われますが、しっかりと汚れを除去しないまま塗装を行いますと汚れた状態で塗装することとなり、すぐに剥がれる塗装となってしまいます。
(予防策)
高圧洗浄はどれくらいの時間をかけて行うのかなど事前に確認しておいてください。しっかり行う業者であれば1日かけて行います。
【高圧洗浄で塗装面を破壊・傷つける】
高圧洗浄は高圧の水を噴射する機械で行いますが、外壁や屋根の劣化状況や材質によって圧力を調整します。
もし圧力を間違えますと破壊したり傷つけてしまう恐れがあります。
(予防策)
外壁材や屋根材などの知識が低い業者に依頼することでこのようなことが発生します。
きちんと専門知識がある業者を選び塗装をしてもらってください。
【基本の3回塗りがされない】
外壁塗装も屋根塗装も基本は3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)となります。
この3回塗りを2回や1回に減らして手抜き工事を行う悪徳な業者も存在します。
また、基本の塗り回数が減ることですぐに色褪せや塗装が剥がれが発生しやすくなります。
(予防策)
塗り回数に関しましてはまず見積り時に業者に確認を行ったり、見積書に書いているか確認します。
下塗り、中塗り、上塗りそれぞれ乾燥時間をまたないといけないため、各工程で1日ずつ期間が必要なことも覚えておいてください。
塗装工事中に現在は何回塗りかなど確認することも効果的です。
スタッフブログ , 失敗しない塗装工事にするために | 2020/10/02