屋根葺き替え工事
屋根・葺き替え工事
現在、日本国内にて、お家の屋根でよく使用されている種類として、
陶器瓦(日本瓦)、釉薬瓦、コンクリート瓦、セメント瓦、カラーベスト、瓦棒 等があります。
陶器瓦(日本瓦)
需要は年々減少傾向にありますが、伝統的な和風住宅の家には最も適している瓦です。
耐久性は約60年と最長なのですが、瓦の割れやズレ、浮き、しっくいの補修工事が
継続的に必要となります。
また、重量がかなりあるので、耐震性能は高くありません。

日本瓦
釉薬瓦
粘土を瓦の形に整えて、乾燥させた後、
ガラス質の釉薬を施してから焼成したものを釉薬瓦と言います。
主な特徴は高温で焼いて形成することにより、耐寒性に優れ、
主に東北や北陸地方などの寒冷地帯で多く使用されています。

釉薬瓦
コンクリート瓦 と セメント瓦
陶器瓦やいぶし瓦のような粘土瓦に変わって、
一時期流行した瓦にコンクリート瓦とセメント瓦があります。
それぞれコンクリート、セメントを使用して成形した瓦で、
型を使って作成するのでほぼ同じ形に仕上がり、
焼きムラなどがなく、この瓦は塗装工事でメンテナンスが可能になるので、
そういう面で流行すると思われていました。しかし、実際には非常に重く、
家の耐震性能が減少してしまうために、今では生産されていないものがほとんどのようです。
セメント瓦もコンクリート瓦も塗装工事により、メンテナンスが可能なのですが
下塗りの際、使う材料がそれぞれ全く違うので、種類の見分けが非常に大切です。
コンクリート瓦とセメント瓦は非常に見た目が似ているため、
見分けを間違えてしまうと折角の塗装がすぐに剥がれてしまうといったことも。

コンクリート瓦

セメント瓦
瓦棒
瓦棒の特徴は、銅板と木の棒を組み合わせた金属屋根で、
耐久性や耐錆性が向上したガルバニウム鋼板が近年は使用されています。
勾配の低い屋根に用いることが出来、工事の価格は他の屋根材に比べて、
低額になる場合が多いです。
しかし、遮音性や断熱性が他の屋根材よりも劣ってしまうのがデメリットと言われています

瓦棒
カラーベスト
一般的な屋根材よりも、軽く、硬く、強いので耐久性・耐震性に非常に優れています。
2000年以前に製造された瓦には、アスベストが混入されている可能性が
あると言われており、リフォームの際にはアスベスト対策が必要となりますが、
カラーベストはアスベストの心配が全くない屋根材なので、
近年は多くの方がカラーベストを選ぶ傾向にあります。

カラーベスト
お客様が葺き替え工事を考える理由としては、まず雨漏りの原因があります。
屋根からの雨漏りは、1次防水層(屋根材)の割れや欠損等により、その下にある2次防水層の傷みに繋がることで、2次防水層(防水ルーフィングシート)の破れや、隙間等を雨水が通過してしまい、下地の野地板に雨水が廻り、室内に雨水が到着してしまいます。
こうなると、現状の屋根瓦をめくり、防水ルーフィングシートを貼る必要があり、
場合によっては、下地材である野地板の貼り替えや、増替が必要となります。
これにより、野地板の増貼や、新しく葺く瓦の形状や厚みが変わるため
軒樋の取付け位置も変わりますので、その際、樋も新しくするという事になります。
雨漏り以外の理由として、築30年以上のお家の建物で、これからも長く生活するというお考えの方や、壁の塗装工事の際、足場があるので一緒にやってしまおうといった考えの方も多くいらっしゃいます。
屋根葺き替え工事 | 2018/04/04

