宜しくお願いします。
今回は水性塗料に対する疑問について一緒に見ていきましょう。
多くの方が一番の疑問を持っている部分はまず、水性塗料は何なのかということではないでしょうか?
まず、塗料についてになりますが、塗料とは顔料と添加剤と水や溶剤の4つの成分で構成されています。
【顔料】
顔料とは簡単に言うと塗料に色をつけたり、塗料に厚みをつける役割をします。
【樹脂】
樹脂とは塗料の性能を決定する部分で現在主流のシリコンやフッ素などが樹脂になります。
【添加剤】
添加剤とは塗料の塗膜の性能を向上させる成分になります。
例を挙げると塗料の柔軟を加える可塑剤や塗料の腐食を防ぐ防腐剤などが添加材になります。
【水または溶剤】
塗料を液状にするために必要になります。
この水や溶剤は蒸発や揮発します。
この水や溶剤に関しましては水性塗料には水が入っており、油性塗料には溶剤が入っています。
水性塗料と油性塗料どちらを選んだ方が良いのか迷われる方が多いと思います。
水性塗料も油性塗料もそれぞれいい面や良くない面があり、どちらが良いかを判断するのは難しいです。
ですが、現在は世の中の流れとして健康面や環境面が非常に重視されるようになってきているので積極的に水性塗料が使われるようになってきています。
しかし、油性塗料が絶対使用してはいけないのかというとそうとは限りません。
油性塗料は水性塗料よりも密着性が高いので屋根など劣化しやすい部分に使用されることが多いです。
また、塗装後の乾燥の際に環境の変化を受けにくく、施工不良が起きにくい良い部分があります。
【水性塗料】
①主成分=水
②価格=低価格
③耐久性=製品によって異なる
④臭い=少ない
⑤塗料の密着性=油性塗料に比べて弱い
⑥乾燥=環境の影響を受けやすく、特に降雨時や気温が低くなる冬季は乾燥が遅くなるので注意が必要
⑦取り扱い=特記事項なし
⑧VOC排出量=少ない
【油性塗料】
①主成分=溶剤
②価格=高単価
③耐久性=高い
④臭い=強い
⑤塗料の密着性=強い
⑥乾燥=一定の時間で乾燥する
⑦取り扱い=危険物のため、保管や廃棄など注意が必要
⑧VOC排出量=水性塗料に比べて多い
水性塗料と聞くと水に弱いと思われたり、すぐに落ちやすいと思われる方が多いかもしれませんが、水性塗料はしっかりと乾燥すると水に弱いとか落ちやすいということはありません。
一昔前は油性塗料に比べて水性塗料は耐久性が低いと言われていましたが、近年では非常に優れた水性塗料が多く存在しています。
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