こんにちは。奈良はの香芝市で外壁塗装・屋根塗装を行っております株式会社ヨネヤweb担当の藤本です。宜しくお願い致します。
今日の香芝市ですが昼から雨です。お出かけの際は足元に十分ご注意ください。
外壁塗装の塗膜についての基礎知識ですが、塗膜とは何か?、塗膜の役割、塗膜ができるまで、外壁・屋根塗装の正しい施工方法、しっかりとした塗膜が形成されなかった際に発生する不具合について書きました。
今回ご紹介する内容は外壁塗装を行った際、塗料を塗るのですが、その塗料の塗膜の役割や施工方法などについてのご紹介します。
よろしくお願い致します。
塗膜とは塗装後に、その塗料が固まることで形成される塗料の膜を言います。
屋根や外壁、その他、建物の塗装できるすべての部分は日々太陽の紫外線や雨水を浴び続けて劣化していきます。塗装の防水機能が低下すると雨水は建物の内部に入っていってしまいますと建物の劣化が加速してしまいます。
これを防ぐ方法としまして建物に塗装を行って頂き、塗料が乾燥することにより、塗膜が形成されて建物の保護を行います。
塗料ですが、顔料・樹脂・水もしくは溶剤・添加剤を加えて作られているもので、この塗料を外壁や屋根に塗装し乾燥させることで塗膜が形成されます。
(塗膜の成分)
①顔料=水や溶剤に溶けない耐光性のある安定した細かい色粉で塗装に色彩を与える塗装の作業性や塗膜の機能を向上させる、塗装を丈夫にするなどの働きがあります。
②樹脂=樹木の脂や動物の 脂を使っていたところから樹脂と呼ばれています。樹脂は塗料の骨格をなすもので、固形のものから水状のものまで様々な粘性のものがあり、塗料用として溶かしたり薄めたものです。
③添加剤=塗料は樹脂や顔料の選択で性能が決まりますが添加剤を加えることでより良い性能を発揮させることが出来るようになります。添加剤は特別なものを除いてその都度加えるわけではなく製造時にまとめて加えます。
(塗膜にならないもの)
①水(水性塗料)か溶剤(油性塗料)=塗料の粘度を決まった%の水もしくは溶剤などで調整したりするため使用されます。代表的なものはシンナーや水などが挙げられます。この水やシンナーが揮発して塗膜が形成されます。
塗膜の役割ですがコーティング(保護)です。建物はセメントで出来ているものがほとんどです。そのままセメントの状態のままで、建物にコーティング(保護)がされていない状態ですと建物が雨水を吸収します。
建物に水が吸収すると膨張したり、乾くと伸縮したりしますのでやがてがセメント部分が割れたり、欠けや剥離などが発生します。
さらに進行する事により建物内に水が侵入し、建物自体を劣化させたり、最悪雨漏りが発生します。
外壁材や屋根材自体の表層を守っているのが塗装をした塗料の塗膜です。塗料を塗ることで外壁材や屋根材の細かなひび割れなどを防いで建物を長持ちさせてくれます。
建物を塗膜で覆うことで建物を守る役割をしていますが、次に塗膜が形成するまでの流れと頑丈な塗膜とダメな塗膜の見分け方についてまとめました。
塗装時に塗料の稀釈率が規定よりシャバシャバで薄く塗られていた場合、そのまま塗膜が薄くなり本来のコーティングの性能が発揮しきれず、塗膜のひび割れや塗膜の剥がれ、早期の色褪せなどが発生してしまうことがあります。
塗装は色付けだけではなく、正しい塗布量や稀釈率、正しい施工方法で工事を行うことが重要になります。
次に正しい施工内容などをまとめました。
(塗装の工程)
塗膜を形成するには建物の素地と中塗り・上塗り塗料の密着を良くするために塗料の下塗りを行い、その後、建物をコーティングしたり色をつけたりするための中塗り、上塗りという流れで塗装の3工程を行い塗膜を形成していきます。
ですが、塗料によっては下塗りが必要なかったり、屋根や外壁の下地が痛みすぎている場合は3回塗り以上の塗装工程が必要ですので使用する塗料の仕様書(説明書)の確認が必要になります。
(塗布量の基準について)
塗布量の基準とは塗料は適正な塗布量を使用する事で塗膜の暑さを保つことができ、メーカーが提示する耐久性を発揮します。そういった状態を塗布量の基準といいます。
これは塗料によって様々で塗料のカタログ等で記載されています。紙とのりをイメージしますと分かりやすいかと思うのですが紙と紙を貼り合わせる時、のりを極薄く伸ばして紙同士を貼り合わせ数日で剥がれてしまった経験はないでしょうか?正しい量を塗らないと完全に紙と紙はくっつきません。塗料も原理は同じです。正しい量を塗らないと不具合が発生します。
しっかりとした塗膜を形成させるためにもう一つ大事なことがあります。それは各塗装後に決められた乾燥時間を守ることです。塗料は塗膜になる成分と塗膜にならない成分の2種類があり、塗膜にならない成分は乾いて固まります。塗料が乾燥しない状態で上塗りした場合、塗料の膨れや早期の色あせなどが発生してしまいます。塗料メーカーが定めた乾燥時間を守ることが重要です。
しっかりとした頑丈な塗膜を作るためには正しい施工方法(塗装工程・塗布量・乾燥時間など)を守り施工する必要があります。それが守られない場合、これからご紹介するような不具合が起こる可能性があります。
①耐久年数10年なのに2~3年でチョーキングが発生
チョーキングとは壁を触ると手に白い粉がつく現象のことで、塗料の顔料が表面に出てくる状態のことを言います。チョーキングの原因は塗料の成分である樹脂が雨水や紫外線を浴び続けることにより劣化していくことで、色などを付ける役割の顔料が表面に出てきてしまい、触ると粉が付着する現象が発生します。
本来、使用しなければいけない量の塗料を使用していなかった場合、このような劣化のスピードが早く起こってしまうことがあります
②塗装して2~3年で色褪せ発生
塗りたての頃より色が薄くなり色褪せてしまうことが発生します。紫外線などで樹脂と混合している顔料という成分が表面に出てきてしまい、色素が紫外線によって劣化していくこともあります。基準塗布量を不足することで発生します。
塗膜は外壁塗装や屋根塗装を行ううえで非常に重要な役割をしています。
塗装後の乾燥時間や塗料の粘度などしっかりと守ることも重要です。
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