ラジカル塗料について
こんにちは。奈良の香芝市で外壁塗装・屋根塗装を行っております株式会社ヨネヤweb担当の藤本です。宜しくお願い致します。
ラジカル塗料についてですが、ラジカル塗料とは、従来の塗料とラジカル塗料、ラジカル塗料に含まれる成分、ラジカル塗料のメリット、ラジカル塗料のデメリット、ラジカル塗料の販売を行っているメーカーについて書きました。
今回はラジカル制御型塗料とはどんな塗料なのかご紹介します。
【ラジカル塗料とは】
ラジカル塗料のラジカルは酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子のことです。
ラジカル塗料ですがラジカルの発生を極力抑える性能を持っており、長い年数塗膜の劣化を最小限に防ぐ塗料です。
【従来の塗料とラジカル塗料】
ラジカル塗料は2010年代から売り出された塗料ですが、今までの塗料にはない優れた性能を兼ね揃えています。
従来の塗料はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機など塗料で樹脂の違いによって分けられて売り出されていました。
これらの主成分の違いが塗料の特徴や値段・メリット・デメリットに繋がっていました。
しかし、ラジカルは塗料の主成分となる樹脂の名前ではありません。ラジカル塗料のベースとなるのはアクリル樹脂系塗料やシリコン樹脂系塗料などの塗料になります。
そのため、従来の樹脂塗料に特殊な成分を配合することによりラジカル塗料になります。水性と溶剤タイプの1液型があります。
【ラジカル塗料に含まれる成分】
ラジカル塗料に含まれる成分ですが、主に高耐候酸化チタンという成分と光安定剤という成分の主に2種類が配合されています。
(高耐候酸化チタンとは)
酸化チタンとはラジカルを発生させている成分ですが、高耐候酸化チタンはラジカルバリアという能力を持っており、ラジカルを外に出さない性質があります。
そのため、樹脂の分解を抑えて劣化しにくい塗膜を保つことが出来ます。
(光安定剤とは)
発生してしまったラジカルを捕まえてラジカルの働きを抑える役目を持っているのでラジカルの発散を抑えることができます。
ラジカル塗料はこの2つの役割により劣化しにくく耐候性が高い塗膜とすることができます。塗膜の寿命を高めることができるので大変優秀で機能的な成分になります。
(ラジカル塗料のメリット)
①チョーキングが発生しにくい
外壁を手で触ると手にチョークの粉のようなものが付着するチョーキングは外壁塗膜劣化現象のひとつです。
経年劣化が進みますと塗膜に含まれる酸化チタンと呼ばれる成分が外壁の表面に粉状に浮いてくるのがチョーキング現象です。
白や淡色で塗装された外壁などは白色顔料の劣化が進行し、チョーキング現象が発生しやすい状態になります。
チョーキング現象が発生した外壁は近い将来に塗り替えを行わなくてはいけません。
ラジカル塗料はこのようなチョーキング現象の発生を抑える働きがあり作られた塗料です。耐久力も高い塗料です。
②防汚性・防カビ性がある
ラジカル塗料の特徴としましてカビコケや藻が付きにくい塗料になります。
日当たりが良くない北側の壁にも最適です。
また親水性にも優れているので雨水による汚染を防ぐ力もあります。
③塗装時の光沢が持続する
汚れに強く変色しにくいラジカル塗料は塗装を行った頃の光沢感が長い年数続くのもラジカル塗料の特徴です。
塗料の種類は大きく分けてツヤ有り、ツヤ消しがあり製造されていますが、ツヤ有り塗料の場合は7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤなど光沢を抑えて塗装することが可能です。
ですがツヤ有り塗料の光沢を抑えるためには添加剤(ツヤ消し材)を混ぜる必要があるため、塗料の耐久性が低下してしまう傾向があります。
少しでも長持ちする外壁にされたい場合には光沢を落とさず全ツヤ塗料で施工されることをおすすめします。
④さまざまな下地との相性が良い
下地をほぼ選ばず塗装できるため色々な住宅の外壁で施工できるのもラジカル塗料の魅力です。
サイディングやモルタル地、木部や鉄部など色々な素材に塗布することができます。色々な建築物に対応できるのはかなりのメリットになります。
(ラジカル塗料のデメリット)
①濃い色に出来ない場合がある
ラジカルを制御する機能は白色の顔料に対して発揮されます。濃い色はラジカルが発生しないので、ラジカル塗料の効果がなくても耐久性は変わりません。
淡い色を塗装する場合はラジカル塗料が選択肢のひとつになりますが、濃い色を塗装する場合は他塗料での施工となります。
②まだまだ実績が少ない
寿命が長く頑丈な塗膜を作ることができる塗料ですが実績が少ない点もあり、ピンとこない方が多くいらっしゃいます。
③知名度が低い
近年に販売された塗料が多く、知名度が低く知らない方も多くいらっしゃいます。
【ラジカル塗料の販売を行っているメーカー】
国内メーカーの中でもエスケー化研・日本ペイント・関西ペイントの3社は三大塗料メーカーとして有名です。
各3大メーカーですが、商品名にラジカルと名前は付けていませんのでこれから紹介する塗料の名前をおぼえて頂けたらと思います。
①エスケー化研 プレミアムシリコン
特に人気があるのがエスケー化研のラジカル塗料エスケープレミアムシリコンは上塗り用のラジカル塗料水性タイプになります。
下塗り塗装では外壁材の種類に合わせてエスケー化研の下塗り塗料を使い分けることもできます。
プレミアムシリコンを使いますと非常にツヤのある仕上がりになりますが、ツヤ有り・半ツヤ・3分ツヤの中から光沢のタイプを調整することができます。
ヨネヤで売り上げナンバーワンの塗料です。
日本ペイント ニッぺパーフェクトトップ
水性ラジカル塗料でも人気がある日本ペイントパーフェクトトップです。
パーフェクトトップには下塗り用と上塗り用や屋根用などのシリーズがあり、下塗りも上塗りもラジカル塗料の施工が可能になるメリットもあります。
ヨネヤでも取り扱っています。
関西ペイント アレスダイナミックTOP
アレスダイナミックTOP の特徴としましては長持ちする・人や環境に優しい・塗装時湿気に強いことが挙げられます。
外壁の劣化を抑えるラジカル制御形という種類の塗料で紫外線や雨水などの影響から建物を長く守ってくれます。
また、水性塗料で水で薄めて使いますので、化学物質でできた有機溶剤で薄める油性塗料と違って人体や環境に悪影響を与えにくくします。
さらにアレスダイナミック TOP最大の特徴は塗料を塗る時に湿度の高い環境でも塗装がしやすい点です。
奈良で外壁塗装・屋根塗装をご検討の際はお気軽にヨネヤまでお問い合わせください!!
スタッフ一同お待ちしております!!