塗装と乾燥の基礎知識 前編
奈良県の香芝市・葛城市・北葛城郡・大和高田市・生駒郡・田原本町のみなさん、こんにちは!
宜しくお願いします。
今回は塗装と乾燥の基礎知識について一緒に見ていきましょう。
目次
1.塗料の性能は乾燥で発揮される
塗料には外観を美しく見せてくれるだけでなくや外壁を紫外線や雨水などから守ることで耐久性を高める役割があります。
そんな塗料の役割を果たせるのは適切な乾燥を行っているからです。
乾燥することで塗料はしっかり外壁に密着を行い塗膜が形成されて外壁の保護を行います。
仮に乾燥していない塗料はまだ液状でなので外壁を保護する効果はありません。
丁寧に高価な塗料を塗っただけでは外壁の保護にはなりません。
塗料は乾燥するまでは半製品ですのでしっかり乾燥させることにより塗料の性能を発揮します。
1-2乾燥のメカニズム
塗料と混ぜ合わせる水分の蒸発や溶剤が揮発することにより硬化する現象が塗料の乾燥です。
塗料は大きく分けて油性塗料と水性塗料の2種類がありますが、どちらも乾燥します。
塗料が乾燥して塗膜を形成するため晴れの日で湿度が低い日は乾燥しやすく、湿度が高い雨の日には逆に乾燥しにくいです。
1-3乾燥を行うタイミング
外壁塗装工事において一般的に3工程(下塗り、中塗り、上塗り)あり乾燥を3回行う必要があります。
下塗りは後工程で塗装を行う塗料の密着度を向上させるための接着剤の役割を果たします。
下塗りは十分に乾燥させないと接着剤の役割を十分果たせません。
汚れやカビ・コケが付着した状態で下塗りを行っても塗料が密着しませんので、下塗りを行う前に下地処理や高圧洗浄機を行い外壁表面を綺麗にする必要があります。
水分を外壁が含んでいる状態で下塗りすると塗料が密着しません。
水分を含む外壁に下塗りをすると塗装剥がれなどのトラブルが発生するため、高圧洗浄を行った後は時間をおいてしっかりと乾燥させることが大切です。
1-4乾燥時間が不足すると
乾燥時間不足の場合、塗料のトラブルが発生します。
①塗装のはがれ
②仕上がりが汚い
乾燥が適切に行われていない状態の上から塗料を塗ってしまうと膨れや剥がれなどが発生してしまいます。
外壁の汚れや雨水、紫外線などから守るために必要な塗膜が十分に形成されませんので、外壁の耐久性が低下します。
雨の日や湿度の高い梅雨時期に外壁塗装を行うと乾燥が不十分になるので乾燥時間を十分にとるひつようがあります。
2-1指触乾燥
指触乾燥とは塗装後に外壁を指で触った時にヨレない状態になることです。
塗料が指に付着しません。
一般的な塗料の指触乾燥には1~2週間ほどの乾燥時間がかかります。
指触乾燥の確認には指を軽く触れて確認することが重要です。
十分に乾燥していない状態で強く指を押し付けると塗膜が崩れてしまい指紋が付着してしまいます。
2-2重ね塗りで必要な乾燥状態
塗料によっても違いますが塗装を行った後、乾燥を4時間から24時間行うことで重ね塗りできるようになります。
2-3完全乾燥
完全乾燥は塗料が十分に蒸発や揮発を行い塗膜が完全に形成されている状態です。
塗料によって完全乾燥にかかる時間は若干差がありますが2週間前後が一般的です。
2-4塗料や季節で乾燥時間は変化する
塗料の乾燥は湿度や気温、天候などによって変化します。
温度が高く湿度が低い環境では塗料は乾燥しやすく、雨の降らない夏が外壁塗装に最も適した時期だと言えます。
逆に言えば温度が低く湿度が高い環境では塗料は乾燥しにくい状態です。
冬の時期は気温が低いことから十分に塗膜が形成されにくく塗料が乾燥しにくくなります。
天気が腫れもしくは曇りであり、気温5度以上で湿度が85%以下なら塗料は乾燥します。