木部塗装の基礎知識
奈良県の香芝市・葛城市・北葛城郡・大和高田市・生駒郡・田原本町のみなさん、こんにちは!
宜しくお願いします。
今回は木部塗装の基礎知識について一緒に見ていきましょう。
目次
1.木部についての基礎知識
1-1木部には調湿機能がある
木材にはコンクリートや金属が素材の建材とは異なり調湿機能があります。
調湿機能とは湿気を吸い取ったり、湿気を放出したりして材木内部の水分を調節する機能のことです。
木材を建材として使用すると湿度が高い時は室内の湿気を吸収し、少ない時は放出して室内の湿度を快適な状態に近づけることができます。
1-2木部塗装の必要性
木部は水分を含むと劣化しやすいという特徴があります。
そのため、木材の劣化を防ぐために防水機能のある塗料で塗装する必要があります。
木部に塗装を行わない状態ですと水分を木材が吸い込んで割れやすくなったり、カビが生えたりします。
木材の内部にまで水が浸透すると内部の建材まで劣化が進むので注意が必要です。
木部塗装を行い建材を守ることをご検討ください。
1-3難易度が高い木部塗装
木部は水分を吸収するので一般的な外壁塗装よりも塗装が難しく成功させるには一定の経験や技術が必要です。
塗装をする前の下処理も他の素材に比べると手間がかかります。
また、下処理を適当に行ってしまうと綺麗に塗膜が形成されずに施工不良を起こす可能性が高くなるための注意が必要です。
1-4木部は塗膜劣化が起こりやすい
コンクリートや金属と異なり木材は有機物で伸縮しやすいという性質があります。
そのため表面の塗膜も同時に引っ張られたり伸縮したりして劣化が進みやすいという面もあります。
塗膜が伸び縮みは気候の変動で起こりますので塗装に使用する塗料は伸縮性のあるものの方が長持ちします。
塗料の種類で木目の塗装を活かすことができる透明タイプは劣化が早まります。
耐久性の方を重視したい場合は透明ではないタイプの塗料の方がおすすめです。
2.木部の塗装パターン
2-1木目を残す塗装
木部塗装を行ううえで多いのが木目を残した塗装方法です。
浸透性塗料とは木材に浸透する透明な塗料で木目をそのまま見えるような塗膜が形成されます。
そのままの木材の質感を出せますが塗料としては耐久性が低いです。
2-2木目を消す塗装
木目を活かす塗装とは逆の木目を消す塗装方法もあります。
木目を消す塗装方法は模様型塗装と言います。
塗料で木材の表面をつぶしてしまう塗装方法になります。
木材の質感や木目は失われますが耐久性は浸透性塗料よりも高耐久です。
雨などが直接当たるような場所に木部がある場合は浸透タイプよりも模様型塗料の方がおすすめです。
3.木部に使用する塗料
3-1浸透タイプの特徴
浸透タイプの塗料は木材に浸透していく透明の塗料になります。
主に見た目重視の塗料で耐久性は低いですが木目や木材の模様を活かしたい時に使用されます。
浸透タイプの塗料を使う時はメンテナンスが頻繁に必要になります。
【浸透タイプの良い点】
透明の塗料になりますのでそのまま木材の質感を維持できます。
また、重ね塗りができるので作業が簡単です。
浸透タイプは特にメンテナンスの頻度が多くなるため簡単な作業で済むのは助かります。
浸透タイプの塗料に関しては外装のような耐久性が必要な部分で塗装を行うよりも雨風にさらされない内装で使用されることが多いです。
【浸透タイプの良くない点】
浸透タイプは防水性が低いので造膜タイプの塗料に比べて耐久性が劣ります。
また、浸透タイプは艶の調整ができないというデメリットがあります。
耐久性が低い浸透タイプは外装での使用には向いていません。
3-2造膜タイプの特徴
造膜タイプの塗料は木部の表面に塗膜を作る塗料になり、浸透タイプの塗料と違い塗料が木部内に浸透しません。
見た目重視の浸透タイプと違い造膜タイプは耐久性を上げたい時に使用されます。
【造膜タイプの良い点】
浸透タイプの塗料に比べて造膜タイプは耐久性が高く劣化しにくいという特徴があります。
また艶のタイプも多いので艶の調整が可能です。
豊富なカラーが揃っておりデザイン性は高いでしょう。
木目が残らないので決して高級感があるとは言い難い造膜タイプの塗料ですが豊富な艶と色を選んでデザイン性を高めることが可能です。
【造膜タイプの良くない点】
造膜タイプは木材の質感が消えてしまう塗料になります。
木材の質感を活かしたい場合は浸透性の塗料を使用する必要があります。
また、重ね塗りができないので塗り直す場合は古い塗膜をはがしてから塗ります。
浸透タイプの塗料の重ね塗りよりも手間が必要です。
奈良で外壁塗装・屋根塗装をご検討の際はお気軽にヨネヤまでお問い合わせください!!
スタッフ一同お待ちしております!!
スタッフブログ , 失敗しない塗装工事にするために | 2021/02/12